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ファクト・データ 帝人 | 株主・投資家情報 | 統合報告書

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Academic year: 2018

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(1)

百万円 前年度比(%) 千米ドル

2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2016/2015 2016年度

経営実績 売上高 ¥1,009,586 ¥1,036,624 ¥ 943,410 ¥765,840 ¥815,656 ¥854,371 ¥745,713 ¥784,425 ¥786,171 ¥790,748 ¥ 741,292  –6.3% $ 6,607,469 

営業利益 75,061 65,162 17,966 13,436 48,560 34,044 12,358 18,078 39,086 67,130 56,512  –15.8% 503,717 

親会社株主に帰属する当期純利益(損失) 34,125 12,613 (42,963) (35,684) 25,182 11,979 (29,131) 8,356 (8,086) 31,090 50,133  61.3% 446,858 

財政状況 総資産 ¥ 999,917 ¥1,015,991 ¥ 874,157 ¥823,071 ¥761,535 ¥762,118 ¥762,399 ¥768,411 ¥823,695 ¥823,429 ¥ 964,053  17.1% $ 8,593,039 

有利子負債 295,480 325,245 361,342 320,285 267,400 261,034 270,765 281,524 308,246 303,298 376,218 24.0% 3,353,400 

自己資本 366,753 391,010 305,577 271,306 284,236 292,030 271,252 281,680 287,074 300,113 338,384  12.8% 3,016,160 

キャッシュ・フロー 営業活動によるキャッシュ・フロー ¥ 96,456 ¥ 53,740 ¥ 40,392 ¥ 80,433 ¥ 77,132 ¥ 53,669 ¥ 64,305 ¥ 38,587 ¥ 76,030 ¥ 80,641 ¥   79,040  $    704,519 

投資活動によるキャッシュ・フロー (87,065) (79,218) (116,304) (33,437) (27,745) (35,165) (37,868) (47,279) (49,624) (40,323) (127,650) (1,137,802)

フリー・キャッシュ・フロー 9,391 (25,478) (75,912) 46,996 49,387 18,504 26,437 (8,692) 26,406 40,318 (48,610) (433,283)

財務活動によるキャッシュ・フロー (19,074) 16,080 79,178 (42,949) (42,063) (14,123) (12,606) (7,902) 10,394 (8,317) 63,765  568,366 

経営指標 ROE(%) 9.7 3.3 (12.3) (12.4) 9.1 4.2 (10.3) 3.0 (2.8) 10.6 15.7

営業利益ROIC(%) 11.4 9.3 2.6 2.1 8.5 6.3 2.3 3.4 7.1 12.7 10.0

EBITDA 129,070 127,829 85,330 75,315 104,971 86,348 59,234 63,742 82,116 106,024 95,843 854,292

米ドル

1株当たり情報 当期純利益(損失) ¥ 183.9 ¥ 65.8 ¥ (218.3) ¥ (181.3) ¥ 128.0 ¥ 60.9 ¥ (148.1) ¥ 42.5 ¥ (41.1) ¥ 158.2 ¥     254.9 $          2.27

純資産 1,975.9 1,986.4 1,552.5 1,381.2 1,444.0 1,483.5 1,380.0 1,433.1 1,460.4 1,526.2 1,720.1 15.33

現金配当 50.0 40.0 25.0 10.0 25.0 30.0 20.0 20.0 20.0 35.0 55.0 0.49

百万円 千米ドル

その他 設備投資 ¥ 75,698 ¥ 84,641 ¥ 75,806 ¥ 36,314 ¥ 29,249 ¥ 32,294 ¥ 36,261 ¥ 30,182 ¥ 28,098 ¥ 38,341 ¥   46,224  $    412,015 

減価償却費 54,009 62,668 67,364 61,879 56,410 52,304 46,877 45,664 43,030 38,894 39,331  350,575 

研究開発費 35,097 36,282 37,630 33,356 31,483 31,845 33,184 32,234 32,366 33,285 35,417  315,688 

従業員人数(人) 19,053 19,125 19,453 18,778 17,542 16,819 16,637 15,756 15,780 15,756 19,292 

注: 1. 表示されている米ドル金額は、読者の便宜のため、2017年3月31日現在の為替相場112.19円/1.00米ドルにより換算しています。

2. 本報告書では、ROE=親会社株主に帰属する当期純利益/期首期末平均自己資本、D/Eレシオ=期末有利子負債/期末自己資本で計算しています。 なお、自己資本=純資産合計−新株予約権−非支配株主持分で計算しています。

3. 営業利益ROIC=営業利益÷投下資本、EBITDA=営業利益+減価償却費で計算しています。なお、投下資本= 純資産+有利子負債−現金及び預金で計算しています。 4. 当社は2016年10月1日付で普通株式5株を1株に併合しています。これに伴い、1株当たり情報を再算定しています。

0 1,200

1,000

800

600

400

200

0 12

10

8

6

4

2

0 12,000

10,000

8,000

6,000

4,000

2,000

営業利益 ■

(億円) 売上高営業利益率

■売上高 (%)

(億円)

’12 ’13 ’14 ’15 ’16

(年度)

–300 300

200

100

0

–100

–200

1株当たり当期純利益(損失)

(円)

’12 ’13 ’14 ’15 ’16

(年度)

–18 18

12

6

0

–6

–12 1,200

800

400

0

ROE ━

■EBITDA (%)

(億円)

’12 ’13 ’14 ’15 ’16

(年度)

0 3.0

2.5

2.0

1.5

1.0

0.5

0 12,000

10,000

8,000

6,000

4,000

2,000

D/Eレシオ ━

■総資産 ■有利子負債 (倍)

(億円)

’12 ’13 ’14 ’15 ’16

(年度末)

(2)

財務報告の概要

経営環境

2016年度(2016年4月1日〜2017年3月31日)の世界経済 は、米国を中心とした先進国が底堅く成長を牽引する中、中国 経済も景気刺激策によって年度後半からは持ち直し、全体とし て緩やかな拡大基調を辿りました。また国内景気は個人消費に は依然として伸び悩みがみられますが、輸出の回復などにより 製造業の景況感も好転するなど、改善基調にあります。 戦略と活動

修正中期計画の最終年度として、外部環境の好転に依存しな い、自律的な収益力向上およびキャッシュ創出力の確保に向け た施策を引き続き最優先として、構造改革の着実な実行に加 え、主力製品・サービスの販売拡大を通じて期間損益の最大化 に取り組みました。また同時に、積極的な発展戦略投資を推進 し、将来の発展に向けた布石を打ちました。

経営実績および財政状態

2015年度 2016年度 増減

売上高 7,907億円 7,413億円 –6.3%

●売上高

各事業の販売が総じて堅調に推移しましたが、2016年度前 半の円高影響に加え、樹脂事業などの構造改革に伴う生産体制 適正化の影響もあり、前期比6.3%減の7,413億円となりま した。

2015年度 2016年度 増減

営業利益 671億円 565億円 –15.8%

●営業利益

既存事業の成長と構造改革により着実に基礎収益力の底上げ を図る一方で、為替要因や薬価改定、新薬導入費用の影響など もあり、前期比15.8%減の565億円となりました。

2015年度 2016年度 増減

親会社株主に帰属す

る当期純利益 311億円 501億円 61.3%

●親会社株主に帰属する当期純利益

米国在宅医療事業から撤退したことに伴う税効果会計の適用 により、大幅に税金費用が減少したため、前期比61.3%増の 501億円となりました。

2015年度末 2016年度末 増減

総資産 8,234億円 9,641億円 17.1%

●総資産

2017年1月に米国CSP社の買収を完了し、同社を完全子会社 としたことにより、のれんを含む固定資産などが増加したこと や、米国在宅医療事業から撤退し、税効果会計が適用となった ことに伴う、繰延税金資産の増加により前期末比17.1%増の 9,641億円となりました。

2015年度 2016年度

フリー・キャッシュ・フロー 403億円 –486億円

●フリー・キャッシュ・フロー

CSP社買収やその他固定資産の取得などに伴う投資活動によ るキャッシュ・フローの資金支出が、営業活動によるキャッ シュ・フローの資金収入を上回り、フリー・キャッシュ・フロー は486億円のマイナスとなりました。

2015年度 2016年度 主要財務指標

ROE 10.6% 15.7%

営業利益ROIC 12.7% 10.0% D/Eレシオ 1.01倍 1.11倍

●主要財務指標

営業利益の減益と投下資本の増加に伴い営業利益ROICは低 下しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益の増益によっ てROEは大幅に向上し15%を上回りました。自己資本は増加し ましたが、有利子負債の増加が上回りD/Eレシオは若干増加し ました。

今後の対応

長期ビジョンの実現に向けて、2017年2月に新たに公表した 新中期経営計画で掲げた「成長戦略」「発展戦略」を着実に推進 し、また同時にこれら戦略を支える経営システム基盤の強化を 図っていきます。スタート年度となる2017年度においては、事 業ポートフォリオ変革の実現に向けて、既存事業の収益力維 持・強化、新規ビジネスの育成・拡大、本社構造改革に向けた具 体的な戦略的アクションを実行していきます。

全社業績

売上高

各事業が総じて堅調に推移しましたが、2016年度前半の円 高影響に加え、生産体制適正化に伴う樹脂事業のシンガポール 工場の生産停止の影響を受け、電子材料・化成品事業で大きく 減収となり、全体としての売上高は495億円(前期比6.3%減) 減の7,413億円となりました。

地域別では、全般に上記為替影響や構造改革の影響を受け海 外向け売上高が減少しました。しかしながら、米州向け売上高 については2017年1月にCSP社の買収を完了し、同社を第4四 半期から連結対象としたことにより前期比16%の増加となり ました。一方、国内売上については、衣料製品の消費減退や在 庫調整により繊維資材・製品の販売が伸び悩んだことなどを背 景に、前期比4%の減少となりました。

売上原価・販売費及び一般管理費

売上原価は、構造改革に伴う固定費の減少により、434億円 減(前期比8.1%減)の4,929億円となりました。これに伴い、 売上高原価率は1.3ポイント減少し、66.5%となりました。

販売費及び一般管理費は、事業買収関連費用などの増加を背 景として、25億円増(同1.6%増)の1,565億円となりました。 売上高販売費及び一般管理費比率は21.1%となりました。

研究開発費は、新規薬剤の導入コストなどもあり、21億円増

(同6.3%増)の354億円となりました。

営業利益

営業利益は為替要因や薬価改定、新薬導入費用の影響などに より、106億円減(前期比15.8%減)の565億円と減益となりま した。

高機能繊維・複合材料事業は、主として為替影響とアラミド 繊維の定修要因などにより減益となりました。電子材料・化成 品事業は安定した収益を維持していますが、為替要因影響など により減益となりました。ヘルスケア事業においても、主力製 品・サービスの好調により薬価・診療報酬改定影響や新薬導入費 用を吸収しましたが若干の減益となりました。製品事業では、 生産体制の適正化やスポーツ・アウトドア向け販売の伸長によ り増益となりました。

以上により、売上高営業利益率は、前期比0.9ポイント低下 の7.6%となりました。

営業利益を要因別に分析すると、構造改革・コストダウンに よる収益改善が約70億円のプラスとなりましたが、一方で新薬 導入費用と為替要因の影響による先行投入費用ほかが約106億 円、薬価引き下げ改定や為替要因の影響によるスプレッド差が 約65億円の減収要因となっています。

7,000 7,500 8,000 8,500

売上高 7,907

売上高 7,413

高機能繊維・複合材料 電子材料・化成品

ヘルスケア 製品 その他

’15年度

’16年度

売上高のセグメント別増減

(億円)

+37 –293 +0

–113 –126

0

200 400 600 800

営業利益 671

営業利益 565

構造改革・コストダウン +70 販売量差 スプレッド差 –65

先行投入費用 ほか –106

’15年度

’16年度

営業利益要因分析グラフ

(億円)

–5

0

0 10 20 30 40

0 25 50 75 100

売上高販売費及び 一般管理費比率 ━

━売上高原価率

(%)

’12 ’13 ’14 ’15 ’16

(年度)

(%)

(3)

その他収益・費用(営業外損益および特別損益)

その他収益・費用(純額)は、215億円の損失であった前期か ら10億円悪化して226億円の損失となりました。

これは米在宅医療事業からの撤退を決定したことに伴い事業 構造改善費用を計上したことによるものです。

親会社株主に帰属する当期純利益

法人税等や非支配株主に帰属する当期純損失を差し引いた親 会社株主に帰属する当期純利益は、311億円を計上した前期か ら190億円改善し、501億円の利益となりました。この結果、 ROEも前期の10.6%から15.7%へと大きく改善しました。

当期純利益の大幅な改善は、米国在宅医療事業からの撤退を 決定したことに伴い税効果会計が適用となり、特別損失を上回 る税金費用の減少があったことも大きく寄与しています。

事業別業績の概要

高機能繊維・複合材料事業

売上高 1,368億円 (前期比2.8%増)

営業利益 138億円 (同25.2%減)

[ 高機能繊維分野 ]

■ 自動車関連用途が堅調に推移

アラミド繊維では、パラ系アラミド繊維「トワロン」が欧州の タイヤ向けなど自動車関連用途の販売を順調に拡大しました が、油田採掘関連用途および防弾用途は低調に推移しました。 パラ系アラミド繊維「テクノーラ」は、国内の自動車関連用途と 海外のインフラ関連用途向け販売が堅調に推移しました。同繊 維は、優れた耐疲労性、耐薬品性などが評価され、より過酷な

条件下での用途拡大が進んでいます。メタ系アラミド繊維

「コーネックス」は、フィルター用途では厳しい競合環境が継続 していますが、ターボチャージャーホースなどの自動車関連、 防護衣料および産業資材用途の販売が堅調に推移しました。ま た2015年度に生産・販売を開始したタイ新工場では、難燃規 制・環境規制強化を背景に、高い成長が見込まれるアジア・新興 国での同素材の事業拡大を図っています。

ポリエステル繊維は、シートベルトやベルト・ホースコード といった自動車関連用途や衛材・詰綿および水処理用RO膜支持 体向けなどの販売が堅調に推移しています。また、将来のさら なる競争力強化に向けて、国内生産体制の再編とタイ子会社へ の生産移管を推進しています。

[ 炭素繊維・複合材料分野 ]

■ 航空機用途向けなどが順調に推移、米国CSP社の買収を完了 炭素繊維「テナックス」は、航空機用途向けの販売が順調に推 移しました。そのほか、欧米での風力発電向けの販売が堅調で したが、一般産業用途やアジア地域におけるスポーツ・レ ジャー用途向けの需給バランスが軟化しました。耐炎繊維「パ イロメックス」は、航空機のブレーキ材向けなどの需要好調を 背景に順調な販売が続きました。これを受け、Toho Tenax America Inc.では炭素繊維製造ラインの「パイロメックス」製造 ラインへの転換を進めています。

このような状況のもと、高機能素材の領域において複合材 料を中心に事業拡大を図るべく、自動車の量産部品への適用 を見据えた事業展開を推進しています。その一環として、 2017年1月に、北米最大の自動車向け複合材料成形メーカー であるコンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス社

(Continental Structural Plastics Holdings Corporation、本 社:米国ミシガン州、以下「CSP社」)の全株式の取得を完了し、 完全子会社としました。今後は、CSP社が有するガラス繊維複 合材料(GFRP)と当社が有する熱可塑性、熱硬化性炭素繊維複 合材料(CFRTP、CFRP)のFRP技術の融合、CSP社の部材事業ビ ジネスモデルの米州での拡大および欧州・日本・アジアへのグ ローバル市場展開を通じて、自動車向け複合材料製品事業の強 力な事業基盤を構築し、同事業のTier1サプライヤーとしての 地位の強化に努めます。

さらに北米を中心とした炭素繊維の需要増への対応として、 新工場建設に向けた検討を推進しており、米国内での土地取得 を完了しました。

また、炭素繊維の主要生産拠点である三島事業所においては、 自家発電設備を、重油を用いた蒸気タービン発電からガスター ビン発電へと燃料転換し操業を開始しました。これにより発電 効率向上と環境負荷低減を推進していきます。

0 50 100 150 200

0 5 10 15 20

400

0 800 1,200 1,600

営業利益 ■

(億円) 売上高営業利益率

(%)

(億円)■売上高

’13 ’14 ’15 ’16

(年度)

電子材料・化成品事業

売上高 1,344億円 (前期比17.9%減)

営業利益 185億円 (同17.1%減)

[ 樹脂分野 ]

■ ポリカーボネート樹脂は堅調に推移、高機能用途のさらなる 拡大に注力

主力のポリカーボネート樹脂「パンライト」「マルチロン」は、円高 による利益換算額の減少があったものの、需給は堅調で、中国・日 本の両生産拠点が高稼働を維持し、販売構成の改善も加わって、 安定した収益を確保しました。こうした中、高機能用途のさらなる 拡大の取り組みとして、自動車市場向けに、先進的なコーティング 技術を取り入れた自動車ウィンドウ向け成形品や、高い表面硬度を 実現した内装パネル向け共重合ポリカーボネートの積極展開を実 施しています。また、防災インフラ、住宅設備、医療などの成長市 場に対しても、高付加価値ポリカーボネート樹脂およびそのコンパ ウンド品を中心に、部材での提供も含めた提案を行っています。さ らに帝人グループが保有する高機能繊維(アラミド繊維、炭素繊 維)とポリカーボネート樹脂を用いた独自の複合材料による軽量 化・金属代替などのソリューション提供も積極的に推進しています。

機能樹脂分野では、カメラレンズ用特殊ポリカーボネート樹 脂において、スマートフォン向けに加えて、今後の市場拡大が 見込まれる車載カメラ・防犯カメラ向けに適した製品ライン ナップの拡充を進めています。また、PEN(ポリエチレンナフタ レート)樹脂においては、耐薬品性、耐ガスバリア性といった PENの特長を活かし、各種圧力容器への展開を加速させていま す。難燃剤では、安定した収益をあげている既存ラインナップ の拡販に加えて、ポリエステル繊維などへの難燃性・着色性付 与が容易な新規リン系製品の市場展開を進めています。

韓国SKケミカル社との合弁会社INITZ Co., Ltd. にて量産体制 を確立中のスーパーエンプラPPS(ポリフェニレンサルファイド) 樹脂については、自動車・電気電子用途を中心に、帝人の独自技

術を活かした特徴あるコンパウンド製品の開発を行っています。

[ フィルム分野 ]

■ ポリエステルフィルム国内生産拠点集約および日本・インド ネシア合弁会社の完全子会社化

液晶TV用反射シート向けの販売は、中国メーカーの台頭で量・価 格ともに厳しい状況が継続しましたが、スマートフォンなどの関連部 品であるMLCC(積層セラミックコンデンサ)などの工程用離型フィ ルム「ピューレックス」や、特殊包装用途の輸出品、磁気用PENフィル ムが比較的堅調に推移しました。ポリカーボネート樹脂製「パンライ トシート」や透明導電性フィルム「エレクリア」は車載ディスプレー関 連を中心にして順調に推移したほか、特殊ポリカーボネート樹脂を 使用した「ピュアエース」は、有機ELディスプレー(OLED)の反射防止 用逆波長分散フィルムやフレキシブル基材用途の販売が増加しま した。

このような中、ポリエステルフィルムの国内生産拠点集約によ るコストダウンの寄与に加えて、ポリエステル、ポリカーボネー ト製品ともに販売構成が改善したことにより、前期比で収益は向 上しました。また国内およびインドネシアの合弁会社について は、合弁相手であるデュポン社(E.I. du Pont de Nemours and Company)の保有株式を取得し、国内については帝人フィルムソ リューション(株)、インドネシアについてはP.T. Indonesia Teijin Film Solutionsという新社名のもと、事業運営を開始しま した。これにより、事業運営の柔軟性および意思決定の迅速性の 向上を図ります。

海外拠点においては、中国で市況が引き続き低調に推移する 中、販売量は前期並みに留まりました。欧米では包装用途を中 心に需要が比較的堅調に推移しました。

ヘルスケア事業

売上高 1,475億円 (前期比0.0%増)

営業利益 276億円 (同4.3%減) –80

0 80 160 240

–5 0 5 10 15

0 800 1,600 2,400

営業利益 ■

(億円) 売上高営業利益率

(%)

売上高

(億円)

’13 ’14 ’15 ’16

(年度)

0 150 300 450 600

0 10 20 30 40

0 500 1,000 1,500 2,000

営業利益 ■

(億円) 売上高営業利益率

(%)

■売上高

(億円)

’13 ’14 ’15 ’16

(年度)

(4)

[ 医薬品分野 ]

■ 高尿酸血症・痛風治療剤の販売が順調に拡大

国内医薬品市場において厳しい事業環境が継続する中、高尿 酸血症・痛風治療剤「フェブリク」や、先端巨大症治療剤「ソマ チュリン*1」の販売が引き続き順調に拡大しました。また、骨粗 鬆症治療剤「ボナロン*2」の経口ゼリー剤や点滴静注剤、小型の 錠剤である徐放性気道潤滑去痰剤「ムコソルバンL錠45mg」と いった剤形追加により、患者さんへの幅広い治療選択肢を提供 しています。2016年1月より大正富山医薬品(株)との共同で販 売開始した経皮吸収型鎮痛消炎剤「ロコア」についても、販売の 拡大を図っています。

研究開発においては、2016年7月に「ソマチュリン*1」につい て、神経内分泌腫瘍への効能・効果追加申請を行うとともに、2 型糖尿病における新規の糖尿病性腎症治療薬として「TMX- 049DN」の臨床開発(英国、第Ⅰ相)に着手しました。2016年8 月には、小児における成長ホルモン分泌不全性低身長症を最初 の予定適応症として、米国ヴェルサーティス社が創製した新規 長期作用型成長ホルモン剤「VRS-317」の日本における独占的 開発・販売契約を締結しました。2016年11月には、厚生労働省 から「ソマチュリン*1」の甲状腺刺激ホルモン産生下垂体腫瘍へ の適応拡大に向けた開発要請を受け、治験の1年以内の着手に 向けて対応を開始しました。2016年12月には米国アムジェン 社との間で新規腎疾患治療薬に関する共同研究・ライセンス契 約を締結しました。2017年2月には新規骨粗鬆症治療薬「ITM- 058」の第Ⅲ相試験に、2017年3月に新規高尿酸血症・痛風治療 薬「TMX-049」の 第 Ⅱ 相 試 験 お よ び 新 規2型 糖 尿 病 治 療 薬

「TMG-123」の第Ⅱ相試験に着手しました。

海外での高尿酸血症・痛風治療剤の販売も順調に拡大してい ます。現在、販売提携国と地域は117に達しており、その内日 本を含め67の国と地域で販売していますが、残りの国と地域に おいても、順次販売承認を取得してさらなる拡大を図っていき ます。

*1 ソマチュリン®/Somatuline®は、Ipsen Pharma(仏)の登録商標です。

*2 ボナロン®/Bonalon®はMerck Sharp & Dohme Corp.(米)の登録商標です。

[ 在宅医療分野 ]

■ 高水準のレンタル台数を維持・拡大

在宅酸素療法(HOT)用酸素濃縮式供給装置は、高水準のレン タル台数を堅調に維持しました。「ハイサンソ5S」などの据置型 酸素濃縮器に加え、患者さんの行動範囲の拡大を目指す携帯型 酸素濃縮器(「ハイサンソポータブルα」「ハイサンソポータブル αⅡ」)の品揃えの充実および積極展開により、レンタル台数のさ らなる増大を目指します。CPAP療法の睡眠時無呼吸症候群

(SAS)治療器は、携帯電話網を活用して治療状況をモニタリング する「ネムリンク」の訴求効果や、携帯用睡眠時無呼吸検査装置

「SAS-2100」の活用により、レンタル台数を順調に伸ばしまし た。引き続き、ネムリンク機能や加湿機能を内蔵した「スリープ メイト10」を展開し、レンタル台数のさらなる拡大を目指しま す。また、福岡市と大阪市に設置したコールセンターを活用し、 患者さんのサポート体制の一層の強化を図っています。

一方、2015年9月より販売を開始した、医療関係者間で利用 される多職種連携情報共有システム「バイタルリンク」について は、かかりつけ医との契約に加え、医師会を窓口とした契約の 締結も進み、販売を着実に拡大しています。また、大阪大学な どとの産学連携で開発した磁気刺激装置については、医師主導 による難治性神経障害性疼痛の治験を多施設において実施して います。さらに、2013年度に上市した、脳卒中後遺症などの患 者さんの歩行補助を目的とした電気刺激装置「ウォークエイド」 についても、首都圏の医療機関などから順次事業展開を進めて います。加えて、2016年11月に上肢用ロボット型運動訓練装 置「ReoGo-J」を上市しました。両製品の売上拡大とともに今後 もリハビリ機器のラインナップの拡充を図っていきます。

海外では、米国の在宅医療事業に対する抜本的対策の検討を 進めてきましたが、2017年4月27日(米国時間)にQuadrant Management, Inc*傘下の会社に当社の所有持分全てを売却 し、米国在宅医療事業から撤退することとしました。スペイン および韓国においては、引き続き在宅医療事業を展開していき ます。

* 傘下に全米有数の事業規模を誇る大手在宅医療プロバイダーを有する米国の投資会社

製品事業

売上高 2,596億円 (前期比4.2%減)

営業利益 67億円 (同25.8%増)

0 25 50 75 100

0 2 4 6 8

0 800 1,600 2,400 3,200

営業利益 ■

(億円) 売上高営業利益率

(%)

(億円)■売上高

’13 ’14 ’15 ’16

(年度)

[ 衣料繊維分野 ]

■ 体質強化と差別化ビジネス拡大に注力

繊維素材では、スポーツ・アウトドア用途の高機能素材が欧 米および国内市場で販売を伸ばしましたが、円高の影響を受け て収益率は低下しました。またポリエステル原糸は、自動車 メーカーの国内生産調整の煽りを受け車輌用途で販売量を落と したものの、大手小売りチェーン向けインテリア用差別化機能 糸、および衣料用差別化糸の販売が拡大し、収益を大きく改善 しました。ユニフォーム素材も、海外への生産移管によるコス トダウンと個別オーダー品受注増加により、収益は改善しま した。

衣料製品では、国内における衣料品の消費減退や顧客の在庫 調整など、厳しいビジネス環境が続きましたが、適地生産の推 進や生産における品質管理の向上を図るとともに、独自素材

「ソロテックス」や「デルタ」をベースとした企画提案型ビジネス を強みとして、有力小売り・アパレル向け商圏を拡大させるこ とで収益の伸長を図りました。また2016年6月、11月に帝人 フロンティア総合展示会を開催し、自社の差別化ビジネスを市 場へ提案・発信するとともに、顧客ニーズの取り込みを行い商 圏拡大へとつなげました。

[ 産業資材分野 ]

■ 自動車部材関連および土木資材が好調

自動車部材関連では、タイヤ補強材、伝動ベルト、自動車用 ホースの販売が堅調に推移しました。またエアバッグ基布は販 売量の拡大基調が続いており、さらなる生産拡張も視野に入れ ています。車輌内装材・用品は在庫調整により苦戦しましたが、 合皮の基布が大きく伸長しました。

繊維資材関連では、国内市場において、コンクリート剥落防 止シートをはじめとする土木資材の販売が災害復旧および幹線 自動車道向けで好調に推移し、加えて防災・イベント用仮設テ ント「エアロシェルター」の需要も旺盛でした。また農業・水産・ 電気資材・環境関連資材は堅調に推移しました。さらに海外市 場については、中国向け環境資材が市場の成長を背景に商圏を 拡大しました。

生活資材分野では、インテリア関連でカーテン商材が円高基 調により増益に転じ、また壁装および床資材も堅調に推移しま した。リビング関連では、ワイピング関連資材が好調でした。 ウェルライフ関連は、衛生用品および大手コンビニとのヘルス ケア関連ビジネスを順調に拡大しました。

化成品関連は、電子部品市場の生産回復を受け、2016年度後 半にかけてPETフィルムの販売が好転しましたが、前半の不振 をカバーするには至りませんでした。

その他新事業の創出においては、身に纏う化粧品「ラフィナ

ン」、防災関連製品「もうたんか」「プルシェルター」の販売拡大 に注力し、ウェアラブル電極布を活用した製品の事業化に向け た取り組みも着実に進めました。

その他

売上高 630億円 (前期比16.7%減)

営業利益 54億円 (同17.2%減)

0 25 50 75 100

0 2.5 5.0 7.5 10.0

0 250 500 750 1,000

営業利益 ■

(億円) 売上高営業利益率

(%)

(億円)■売上高

’13 ’14 ’15 ’16

(年度)

IT事業はネットビジネス分野において電子書籍配信サービス

「めちゃコミック」の売上が順調に拡大するなど堅調に推移しま した。ITサービス分野では、ヘルスケア事業において放射線情 報システムなどの医療情報システムの販売を強化するととも に、介護領域への展開を図りIoTを用いた見守りサービスや介 護記録システムの提供を開始しました。

新事業では、リチウムイオンバッテリー用セパレータ「リエ ルソート」の販売が市況の影響を受けて伸び悩む中、新規顧客 の開拓に、より一層注力しました。

新規ヘルスケアの取り組みにおいては、埋め込み型医療機器 の分野で、タキロン(株)が2017年7月にメディカル事業を分割 して新設する会社に出資し、合弁新会社を設立することで、 2017年1月に合意しました。すでに同市場に参入している帝人 ナカシマメディカル(株)も含めた、帝人グループのマーケティ ング力と技術力を合わせて収益向上を図り、中長期的に開発を 推進します。

機能性食品素材の分野では、スーパー大麦「バーリーマック ス」の開発・マーケティング活動により、着実に食品メーカーへ の採用が拡がっており、今後もエビデンス取得・プロモーショ ンに注力して事業展開を加速します。

(5)

財政状態

資産、負債、純資産およびキャッシュ・フローの状況に関す る分析

有利子負債は、米CSP社の買収資金の調達などにより729億 円増加し3,762億円となりました。自己資本は、親会社株主に 帰属する当期純利益の大幅な増加により383億円増加しました が、D/Eレシオは1.11倍と増加しました。また、自己資本比率 は1.3ポイント減少して35.1%となりました。

長期債の格付けは、前期に引き続きA–(安定的)が付されてい ます。

キャッシュ・フロー対有利子負債比率は前期の3.8倍から4.8 倍に増加、インタレスト・カバレッジ・レシオは前期の32.5倍か ら36.5倍に増加しました。

格付け状況

(2017年3月末現在) 格付け 見通し

格付投資情報センター A– 安定的

■ 資産、負債、純資産

総資産は9,641億円となり、前期末に比べ1,406億円増加し ました。これは2017年1月に米国CSP社の買収を完了し、同社 を完全子会社としたことにより、のれんを含む固定資産などが 増加したことが主たる要因です。また米国在宅医療事業の撤退 を決定し、税効果会計が適用となったことに伴って、繰延税金 資産も増加しました。

負債は前期末比1,032億円増加し、6,122億円となりました。 このうち有利子負債は、CSP社買収資金の調達に伴う増加を主 因として729億円増加し、3,762億円となりました。

純資産は3,518億円となり、前期末に比べ374億円増加しま した。このうち「株主資本」に「その他の包括利益累計額」を加え た自己資本は、3,384億円と前期末比383億円増加しました。 これは親会社株主に帰属する当期純利益による増加が、配当金 の支払いや円高に伴う「為替換算調整勘定」の減少などにより一 部相殺されたことによるものです。

■ キャッシュ・フロー

営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純 利益に減価償却費や減損損失、事業構造改善引当金といった非 資金項目を加え、合計で790億円の資金収入となりました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、CSP社買収やその他 固定資産の取得などにより1,277億円の資金支出となりまし

た。この結果、営業活動に投資活動を加えたフリー・キャッ シュ・フローは486億円の資金支出となりました。

財務活動によるキャッシュ・フローは、長短借入金の借入・返 済と配当金支払いなどの差し引きで、638億円の資金収入とな りました。

これらの結果、現金及び現金同等物に係る換算差額なども加 え、最終的な現金及び現金同等物の増加額は166億円となりま した。

0 10 20 30 40

0 5 10 15 20

自己資本比率 ━

━ キャッシュ・フロー対有利子負債比率

(倍)

’12 ’13 ’14 ’15 ’16

(年度)

(%)

2017年度の見通し

 (2017年8月1日公表)

業績の見通し

2017年度の世界経済は、各国ともに政策面等で複数のリス ク要因はあるものの、米国の雇用環境は好調で、ユーロ圏・日本 も企業部門の業績が堅調であり、新興国においても旺盛なイン フラ需要が内需を牽引する等、総じて安定的な成長が続く見通 しです。

このような状況のもと、帝人グループは、2017年2月に公表 した新中期経営計画2017–2019「ALWAYS EVOLVING」にお いて、長期ビジョンとして目指す「未来の社会を支える会社」に なるために、2017年度から2019年度までの3年間になすべき アクションを明確化しました。2017年度を新中期経営計画の 第一歩となる重要な年と位置付けており、既存事業の競争力を 高める「成長戦略」と、既存事業とは異なる領域への進出やビジ ネスモデルの変革を通じて新たな製品・サービスを生み出す取 り組みである「発展戦略」を進めることで、基礎収益力の拡大と 新事業の創出・育成を図っていきます。

2017年度の通期業績見通しにつきましては、売上高は 8,550億円(前期比15.3%増)、営業利益は640億円(同13.2% 増)、経常利益は650億円(同16.2%増)、親会社株主に帰属す る 当 期 純 利 益 は440億 円(同12.2% 減)と な る 見 込 み で す。

なお、通期の為替レートは1米ドル=110円、1ユーロ=124 円、また原油価格(Dubai)は通期平均で、バレル当たり50米ド ルを想定しています。

財政状態の見通し

2017年度は、財務健全性の維持・向上に引き続き留意しつ つ、発展戦略に基づき将来の成長に貢献する有望な投資やプロ ジェクトに積極的に取り組み、ROE12.2%、EBITDA1,070億 円、D/Eレシオ1.0倍を目指します。

事業などのリスク

帝人グループは、事業などのリスクに関し、組織的・体系的に 対処していますが、現在、帝人グループの経営成績および財務 状況などに影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のような ものがあります。なお、業績に影響を与える要因はこれらに限 定されるものではありません。

1)競合・市況変動にかかるもの

帝人グループは、外部環境の変化に左右されない企業体への 転換を図っていますが、一部で市況製品を展開しており、景気 動向、他社との競合に伴う市場価格の変動が、事業業績に影響 を及ぼす可能性があります。

特に、景気や他社との競合という観点からは、ポリエステル 繊維、ポリエステルフィルム、ポリカーボネート樹脂といった 汎用素材の分野では、販売量、売値および原燃料調達価格に関 し、変動を受ける構造となっています。また、これらの事業は、 製造原価に占める原燃料コストのウェイトが高いため、原油価 格の動向により、損益に大きな影響を受ける可能性があり ます。

また、帝人グループの素材事業は中間材料が多く、末端需要 の拡大・縮小が各段階での在庫調整により実体経済以上に増減 する可能性があります。加えて、ヘルスケア事業は、公定価格 水準の変動といった価格変動要因以外にも他社との競争はます ます激化しており、売値下落のリスクがあります。

また、為替や金利の変動が、帝人グループの経営成績および 財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

2)製品の品質にかかるもの

帝人グループでは、帝人(株)および帝人ファーマ(株)などの 主要な子会社に、ほかの部門から独立した専任の品質・信頼性 保証部門を設置し、厳格な品質管理基準に基づき、事業活動全

般における品質保証を確保する体制を敷いています。しかしな がら、全ての製品・サービスにおいて、予期し得ない重大な品質 問題が発生する可能性を排除することはできません。したがっ て、そうした製品・サービスの欠陥が、業績、財務状況、社会的 評価などに悪影響を及ぼす可能性があります。

3)研究開発にかかるもの

帝人グループでは、技術を核とした持続的成長を実現するた めの研究開発に、積極的に経営資源を投入しています。しかし ながら、そうした研究開発の成果が目標から大きく乖離した場 合には、業績などに影響を及ぼす可能性があります。

特に医療用医薬品の開発には、多額の費用と長い期間がかか る上、創薬研究において、有用な化合物を発見できる可能性は 決して高くありません。また、臨床試験の結果、予測していた 有効性が証明できない、あるいは予測していない副作用が発現 したなどの理由で、承認申請を断念しなければならない可能性 があります。また、承認申請した後でも、審査の過程で承認さ れない、また、市販後調査の結果、承認が取り消される可能性 があります。

4)海外活動にかかるもの

帝人グループは、中国、タイなどの東南アジア、ドイツ・オラ ンダなどの欧州、米国など海外で事業展開しており、これら海 外での活動について為替変動に係るリスクのほか、次のような リスクがあります。そのため、これらの事象が発生した場合は、 帝人グループの経営成績および財務状況などに悪影響を及ぼす 可能性があります。

・ 予期しない法律・規制の施行、不利な影響を及ぼす租税制度 の変更

・経済変動、政変・テロ・戦争などによる社会的混乱 5)事故・災害にかかるもの

帝人グループは、グループ共通の防災に関するガイドライン を整備し、防災診断、地震対策、火災予防などの未然防止対策 や防災教育、防災訓練、防火設備強化などの拡大防止対策を積 極的に推進しています。しかしながら、万一、大規模な自然災 害や不慮の事故などにより生産設備が損害を受けた場合や原材 料の供給などサプライチェーンに大きな障害が生じた場合は、 帝人グループの経営成績および財務状況などに悪影響を及ぼす 可能性があります。

(6)

百万円 千米ドル(注) 2015年度末 2016年度末 2016年度末 資産の部

流動資産: 

現金及び預金 ¥ 72,122 ¥   97,750 $    871,290

受取債権:

受取手形及び売掛金:

非連結子会社及び関連会社 5,858 633 5,642

その他 158,678 166,170 1,481,148

短期貸付金:

非連結子会社及び関連会社 14,836 13,312 118,656

その他 975 366 3,262

その他 11,703 13,175 117,435

有価証券 29,000 20,000 178,269

棚卸資産 120,443 122,312 1,090,222

繰延税金資産 8,256 15,064 134,272

その他流動資産 9,650 18,883 168,313

貸倒引当金 (1,016) (910) (8,111)

流動資産合計 430,505 466,755 4,160,398

有形固定資産:

土地 43,080 44,493 396,586

建物及び構築物 189,695 192,100 1,712,274

機械、装置及び車両 571,536 584,970 5,214,101

工具器具 87,519 91,911 819,244

建設仮勘定 8,475 15,471 137,900

その他 3,117 2,410 21,482

小計 903,422 931,355 8,301,587

減価償却累計額 (700,155) (690,065) (6,150,861)

有形固定資産合計 203,267 241,290 2,150,726

無形固定資産:

のれん 7,297 32,738 291,809

その他 9,356 36,303 323,585

無形固定資産合計 16,653 69,041 615,394

投資その他の資産: 投資有価証券:

非連結子会社及び関連会社 39,330 38,543 343,551

その他 80,284 88,794 791,461

長期貸付金:

非連結子会社及び関連会社 1,602 1,237 11,026

その他 669 610 5,437

退職給付に係る資産 32,553 37,988 338,604

繰延税金資産 4,279 10,965 97,736

その他 16,453 10,922 97,353

貸倒引当金 (2,166) (2,092) (18,647)

投資その他の資産合計 173,004 186,967 1,666,521

資産合計 ¥ 823,429 ¥ 964,053 $ 8,593,039

(注)米ドル金額表示は、読者の便宜のため、2017年3月31日現在の為替相場112.19円/1.00米ドルにより換算された数値です。

百万円 千米ドル(注)

2015年度末 2016年度末 2016年度末 負債及び純資産の部

流動負債:

短期借入金 ¥ 55,528 ¥  57,585 $   513,281

一年内返済長期借入金 27,493 51,327 457,501

買入債務:

支払手形及び買掛金:

非連結子会社及び関連会社 1,466 1,021 9,101

その他 69,928 78,096 696,105

その他 25,683 29,934 266,815

未払法人税等 6,239 5,021 44,754

事業構造改善引当金 3,039 15,112 134,700

未払費用 24,997 26,262 234,085

繰延税金負債 52 54 481

その他流動負債 13,772 15,161 135,137

流動負債合計 228,197 279,573 2,491,960

固定負債:

長期借入金 218,794 265,540 2,366,878

事業構造改善引当金 12,556 10,945 97,558

退職給付に係る負債 30,440 35,428 315,786

資産除去債務 2,405 1,323 11,792

繰延税金負債 5,640 8,371 74,614

その他固定負債 10,985 11,043 98,432

固定負債合計 280,820 332,650 2,965,060

純資産 株主資本: 資本金

発行可能株式: 3,000,000,000株(2016年3月期) 600,000,000株(2017年3月期) 発行済株式数: 984,758,665株(2016年3月期)

196,951,733株(2017年3月期) 70,817 70,817 631,224

資本剰余金 101,474 103,664 924,004

利益剰余金 127,377 168,661 1,503,351

自己株式: 1,530,571株(2016年3月期)

231,413株(2017年3月期) (355) (275) (2,451)

株主資本計 299,313 342,867 3,056,128

その他の包括利益累計額:

その他有価証券評価差額金 17,755 21,842 194,688

繰延ヘッジ損益 (1,304) (276) (2,460)

為替換算調整勘定 (15,072) (24,889) (221,847)

退職給付に係る調整累計額 (579) (1,160) (10,340)

その他の包括利益累計額合計 800 (4,483) (39,959)

新株予約権 837 862 7,683

非支配株主持分 13,462 12,584 112,167

純資産合計 314,412 351,830 3,136,019

負債純資産合計 ¥823,429 ¥964,053 $8,593,039

(7)

連結損益計算書 百万円 千米ドル(注)

2015年度 2016年度 2016年度

売上高 ¥790,748 ¥741,292 $6,607,469

原価及び費用:

売上原価 536,309 492,862 4,393,101

販売費及び一般管理費 154,024 156,501 1,394,964

研究開発費 33,285 35,417 315,687

営業利益 67,130 56,512 503,717

その他収益(費用):

受取利息及び受取配当金 2,311 2,510 22,373

支払利息 (2,419) (2,224) (19,824)

投資有価証券売却損益 (10) 119 1,061

有形固定資産売却益 306 318 2,834

デリバティブ評価損益 (1,277) (541) (4,822)

投資事業組合運用益 324 1,100 9,805

有形固定資産処分損 (2,865) (4,772) (42,535)

投資有価証券評価損 (567) (27) (241)

減損損失 (7,565) (1,378) (12,283)

減損損失戻入益 3,265 52 464

持分法による投資損益 (2,944) 2,079 18,531

事業構造改善費用 (5,507) (16,315) (145,423)

事業構造改善引当金戻入額 — 788 7,024

退職給付制度改定益 — 193 1,720

受取保険金 — 392 3,494

その他 (4,601) (4,878) (43,479)

その他収益(費用)合計 (21,549) (22,584) (201,301)

税金等調整前当期純利益 45,581 33,928 302,416

法人税等:

法人税、住民税及び事業税 13,070 12,026 107,194

法人税等調整額 3,289 (29,487) (262,831)

法人税等合計 16,359 (17,461) (155,637)

当期純利益 29,222 51,389 458,053

非支配株主に帰属する当期純利益(損失) (1,868) 1,256 11,195

親会社株主に帰属する当期純利益 ¥ 31,090 ¥  50,133 $   446,858

米ドル(注)

1株当たり当期純利益 ¥ 158.15 ¥  254.91 $         2.27

1株当たり利益–希薄化後 143.42 231.09 2.06

現金配当 35.00 55.00 0.49

(注)米ドル金額表示は、読者の便宜のため、2017年3月31日現在の為替相場112.19円/1.00米ドルにより換算された数値です。

連結包括利益計算書 百万円 千米ドル(注)

2015年度 2016年度 2016年度

当期純利益 ¥ 29,222 ¥51,389 $458,053

その他の包括利益:

その他有価証券評価差額金 (6,483) 4,180 37,258

繰延ヘッジ損益 1,266 1,027 9,154

為替換算調整勘定 (6,056) (7,702) (68,651)

退職給付に係る調整額 (2,075) (305) (2,719)

持分法適用会社に対する持分相当額 (74) (2,306) (20,554)

その他の包括利益合計 (13,422) (5,106) (45,512)

包括利益 ¥ 15,800 ¥46,283 $412,541

(内訳)

親会社株主に係る包括利益 ¥ 17,855 ¥44,850 $399,768

非支配株主に係る包括利益 (2,055) 1,433 12,773

(注)米ドル金額表示は、読者の便宜のため、2017年3月31日現在の為替相場112.19円/1.00米ドルにより換算された数値です。

株主資本百万円

株式数 資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計

2015年3月31日残高 984,758,665 ¥70,817 ¥101,447 ¥101,202 ¥(427) ¥273,039

当期変動額

剰余金の配当 (4,915) (4,915)

親会社株主に帰属する当期純利益 31,090 31,090

自己株式の取得 (41) (41)

自己株式の処分 27 113 140

株主資本以外の項目の当期変動額(純額)

当期変動額合計 27 26,175 72 26,274

2016年3月31日残高 984,758,665 ¥70,817 ¥101,474 ¥127,377 ¥(355) ¥299,313

当期変動額

剰余金の配当 (8,849) (8,849)

親会社株主に帰属する当期純利益 50,133  50,133 

自己株式の取得 (24) (24)

自己株式の処分 12  104  116 

非支配株主との取引に係る親会社の持分変動 2,178  2,178 

株主資本以外の項目の当期変動額(純額)

当期変動額合計 2,190  41,284  80  43,554 

2017年3月31日残高 196,951,733  ¥70,817  ¥103,664  ¥168,661  ¥(275) ¥342,867 

千米ドル(注)

資本金 資本剰余金 利益剰余金株主資本 自己株式 株主資本合計

2016年3月31日残高 $631,224 $904,483 $1,135,369 $(3,164) $2,667,912

当期変動額

剰余金の配当 (78,876) (78,876)

親会社株主に帰属する当期純利益 446,858  446,858 

自己株式の取得 (214) (214)

自己株式の処分 107  927  1,034 

非支配株主との取引に係る親会社の持分変動 19,414  19,414 

株主資本以外の項目の当期変動額(純額)

当期変動額合計 19,521  367,982  713  388,216 

2017年3月31日残高 $631,224  $924,004  $1,503,351  $(2,451) $3,056,128 

その他の包括利益累計額 百万円

新株予約権 非支配株主 持分 純資産合計 有価証券 その他

評価差額金 繰延ヘッジ 損益 為替換算 調整勘定

退職給付に 調整累計額係る

その他の 包括利益 累計額合計

2015年3月31日残高 ¥24,227 ¥(2,569) ¥ (8,102) ¥ 479 ¥ 14,035 ¥845 ¥15,717 ¥303,636 当期変動額

剰余金の配当 (4,915)

親会社株主に帰属する当期純利益 31,090

自己株式の取得 (41)

自己株式の処分 140

株主資本以外の項目の当期変動額(純額) (6,472) 1,265 (6,970) (1,058) (13,235) (8) (2,255) (15,498)

当期変動額合計 (6,472) 1,265 (6,970) (1,058) (13,235) (8) (2,255) 10,776

2016年3月31日残高 ¥17,755 ¥(1,304) ¥(15,072) ¥ (579) ¥ 800 ¥837 ¥13,462 ¥314,412 当期変動額

剰余金の配当 (8,849)

親会社株主に帰属する当期純利益 50,133 

自己株式の取得 (24)

自己株式の処分 116 

非支配株主との取引に係る親会社の持分変動 2,178 

株主資本以外の項目の当期変動額(純額) 4,087  1,028  (9,817) (581) (5,283) 25  (878) (6,136)

当期変動額合計 4,087  1,028  (9,817) (581) (5,283) 25  (878) 37,418 

2017年3月31日残高 ¥21,842  ¥   (276) ¥(24,889) ¥(1,160) ¥  (4,483) ¥862  ¥12,584  ¥351,830  千米ドル(注)

その他の包括利益累計額

新株予約権 非支配株主 持分 純資産合計 有価証券 その他

評価差額金 繰延ヘッジ 損益 為替換算 調整勘定

退職給付に 調整累計額係る

その他の 包括利益 累計額合計

2016年3月31日残高 $158,258 $(11,623) $(134,344) $ (5,161) $ 7,130 $7,461 $119,993 $2,802,496 当期変動額

剰余金の配当 (78,876)

親会社株主に帰属する当期純利益 446,858 

自己株式の取得 (214)

自己株式の処分 1,034 

非支配株主との取引に係る親会社の持分変動 19,414 

株主資本以外の項目の当期変動額(純額) 36,430  9,163  (87,503) (5,179) (47,089) 222  (7,826) (54,693)

当期変動額合計 36,430  9,163  (87,503) (5,179) (47,089) 222  (7,826) 333,523 

2017年3月31日残高 $194,688  $  (2,460) $(221,847) $(10,340) $(39,959) $7,683  $112,167  $3,136,019 

(注)米ドル金額表示は、読者の便宜のため、2017年3月31日現在の為替相場112.19円/1.00米ドルにより換算された数値です。

(8)

百万円 千米ドル(注)

2015年度 2016年度 2016年度

営業活動によるキャッシュ・フロー:

税金等調整前当期純利益 ¥ 45,581 ¥   33,928 $    302,416

減価償却費及びその他の償却費 38,894 39,331 350,575

減損損失 7,565 1,378 12,283

減損損失戻入益 (3,265) (52) (463)

退職給付に係る負債の増加(減少)額 604 3,237 28,853

退職給付に係る資産の(増加)減少額 (1,777) (5,586) (49,791)

貸倒引当金の増加(減少)額 (754) (225) (2,006)

事業構造改善引当金の増加(減少)額 974 10,463 93,261

受取利息及び受取配当金 (2,311) (2,510) (22,373)

支払利息 2,419 2,224 19,824

持分法による投資(利益)損失 2,944 (2,079) (18,531)

固定資産除売却(利益)損失 2,559 4,454 39,701

投資有価証券売却(利益)損失 10 (119) (1,061)

デリバティブ評価(利益)損失 1,277 541 4,822

投資有価証券評価(利益)損失 567 27 241

売上債権の(増加)減少額 2,999 5,253 46,822

棚卸資産の(増加)減少額 (6,933) 990 8,824

仕入債務の増加(減少)額 (550) 2,192 19,538

退職給付制度移行未払金の増加(減少)額 (2,015) —   —  

その他 1,366 (4,010) (35,743)

小計 90,154 89,437 797,192

利息及び配当金の受取額 6,589 6,022 53,677

利息の支払額 (2,482) (2,168) (19,324)

法人税等の支払額 (13,620) (14,251) (127,026)

営業活動によるキャッシュ・フロー 80,641 79,040 704,519

投資活動によるキャッシュ・フロー:

有形固定資産の取得による支出 (31,895) (37,663) (335,707)

有形固定資産の売却による収入 669 2,415 21,526

無形固定資産の取得による支出 (2,802) (2,941) (26,214)

投資有価証券の取得による支出 (2,406) (2,642) (23,549)

投資有価証券の売却による収入 848 2,026 18,059

連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出 — (82,890) (738,836)

短期貸付金の(増加)減少額 (2,643) (2,380) (21,214)

長期貸付による支出 (59) (22) (196)

長期貸付金の回収による収入 189 91 811

その他 (2,224) (3,644) (32,482)

投資活動によるキャッシュ・フロー (40,323) (127,650) (1,137,802)

財務活動によるキャッシュ・フロー:

短期借入金の純増加(減少)額 3,146 1,605 14,306

社債の償還による支出 (20,770) —   —  

長期借入れによる収入 36,707 98,761 880,301

長期借入金の返済による支出 (21,821) (27,310) (243,426)

配当金の支払額 (4,914) (8,849) (78,875)

非支配株主に対する配当金の支払額 (284) (373) (3,325)

非支配株主からの払込みによる収入 — 1,817 16,196

連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出 — (1,585) (14,128)

その他 (381) (301) (2,683)

財務活動によるキャッシュ・フロー (8,317) 63,765 568,366

現金及び現金同等物に係る換算差額 (1,971) 823 7,336

現金及び現金同等物の増加額 30,030 15,978 142,419

現金及び現金同等物の期首残高 70,562 100,955 899,857

連結の範囲の変更に伴う現金及び現金同等物の増加額 363 617 5,500

現金及び現金同等物の期末残高 ¥100,955 ¥ 117,550 $ 1,047,776

(注)米ドル金額表示は、読者の便宜のため、2017年3月31日現在の為替相場112.19円/1.00米ドルにより換算された数値です。

(9)

■ 本誌内に記載されている商品の名称、サービス名称などは、帝人グループの商標もしくは登録商標です。 またはその他の商品の名称・サービス名称などは、各社の商標もしくは登録商標です。

  ©2017 帝人株式会社 All Rights Reserved.

創立 1918年(大正7年)6月17日

本社 大阪本社

〒530-8605  大阪府大阪市北区中之島3-2-4  中之島フェスティバルタワー・ウエスト TEL:06-6233-3401(代表) 

※2017年5月移転

東京本社

〒100-8585 東京都千代田区霞が関3-2-1(霞が関コモンゲート西館) TEL:03-3506-4529(代表)

決算期 3月

発行可能株式の総数 600,000,000株 発行済株式の総数 196,951,733株

資本金 708億17百万円

株主数 85,195名

帝人グループ会社数 国内 58

海外 111 計 169 従業員数(連結)  国内 9,238人

海外 10,054人 計 19,292人

上場証券取引所 東京

証券番号 3401

株主名簿管理人 三菱UFJ信託銀行(株)

配当 配当額は、通常、5月と11月に決議され、支払われます。 株主・投資家への情報提供 会社案内

統合報告書 決算短信 有価証券報告書

ファクトブック(ウェブ掲載)

定時株主総会 毎年6月末までに開催

会計監査人 有限責任 あずさ監査法人

ウェブサイト https://www.teijin.co.jp

ホームページでは、多くの企業情報や製品情報を掲載しており、 最新の統合報告書や決算情報、ニュースリリースがご覧いただけます。

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〒100-8585 東京都千代田区霞が関3-2-1(霞が関コモンゲート西館)

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